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料亭

2025.06.05

有名棋士も食べた「ぽんきし」とは?か茂免の最新名物料理

本日は、将棋の対局でも話題になったか茂免の名物料理についてご紹介させていただきたいと思います。
その名も――「ぽんきし」

少しユーモラスな名前から想像しづらいかもしれませんが、                                   実はこの料理、すっぽんスープで仕立てたきしめんでございます。

「ぽんきし」とは、どのようなお料理か

「ぽんきし」は、すっぽんの肉とその滋味深いスープを使用した、温かいきしめんです
スープには、丁寧に炊き出したすっぽんの出汁を用い、吉野葛でやさしいとろみをつけております。
そこに、名古屋名物の平打ち麺「きしめん」が加わり、まるでお吸い物と麺料理の中間のような、やさしく身体に染み入る一品となっております。

なぜこの組み合わせ?生まれたきっかけ

誕生は2020年春、いつもご贔屓にしてくださるお客様からのリクエストでした。

東京からのゲストを招く際に「せっかく名古屋に来ていただくので、か茂免でしか出せない料理でおもてなしをしてほしい」とのご要望をいただき、若女将の発案で料理人が初めて作ったのが、当店の名物「すっぽん鍋」と郷土料理「きしめん」を掛け合わせた新しい一品でした。

ご提供したところ、「こんな料理は初めて食べた」と大好評をいただき、その後すぐに「ぽんきし」と名付けましたが、それ以降は常連様やご紹介のお客様にだけ提供する秘密の一品となり、その名を知る人はほとんどいませんでした。

思いがけない出来事 - 有名棋士とのご縁

「ぽんきし」が大きく注目されたのは、2021年夏、将棋の対局での出来事でした。
対局会場として当店をご利用いただいた際に、昼食として選ばれたのが「ぽんきし」だったのです。

その後も数々の棋士に勝負めしとしてお選びいただき、メディアでも紹介され、「ぽんきしを食べてみたい」というお問合せを数多くいただくようになりました。

今でも「ぽんきし」は特別な料理です

現在「ぽんきし」は会席コースの1品としてご提供しております。                           (単品でのご注文は承っておりません。ご了承くださいませ)                                  下記の2つの会席コースの限定でお召し上がりいただけます。

伝統と名物を融合した新しい一品は、これからもたくさんのお客様に楽しい驚きと美味しい幸せをご提供していきます。

料理と空間が織りなす、か茂免のひととき

か茂免の建物は大正時代に建てられた数寄屋造りの屋敷で、庭園は「植治」こと七代目・小川治兵衛によるものです。
貴重な掛け軸や、季節のお花が床の間に飾られる、風情ある和室から四季折々の風景を眺めながらお食事を楽しんでいただけます。

そんな空間の中で味わう「ぽんきし」はきっと皆様の心に残ることでしょう。

終わりに - 小さな物語を添える料理として

「ぽんきし」は“珍しい名古屋グルメ”としてお楽しみいただくこともできますし、将棋ファンの方にとっては、“憧れの棋士が召し上がったお料理”として記憶されているかもしれません。

私たちにとっては「ぽんきし」は、お客様との対話の中から生まれた特別な存在であり、
「ご要望にお応えしていく」という大切な象徴でもございます。

「ぽんきし」とともに皆様にお会いできますことを、スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。